バイクが主役になる構図を作るための視点づくり
スマホでバイクの写真を撮るとき、何となくシャッターを切るだけでは魅力が伝わりにくいことがあります。まず意識したいのは、バイクをどこに置くかという構図です。写真全体のバランスを整えるために有効なのが「三分割法」で、画面を縦横に三分割した線の交点にバイクを配置すると、視線が自然に引き寄せられます。また、バイクを斜め前からとらえる定番の角度は、車体の立体感やシルエットを強調しやすく、迫力を出したいときに向いています。背景を選ぶことも忘れてはいけません。山、海、空など余計な情報が少ない背景はバイクを際立たせ、逆に街中の複雑な背景はあえて動きを感じさせる撮り方として生かせます。バイクそのものの美しさを引き出すには、線の流れやカラーがきれいに見える位置を探すことが大切で、撮影前に少し歩きながらどこが一番きれいに見えるかを探すだけでも、写真はぐっと印象的なものになります。
光を味方にするとスマホ写真が一気にドラマチックになる
写真の仕上がりを左右する大きな要素が光です。スマホの性能が上がったとはいえ、光の方向を意識するだけで写りが大きく変わります。特におすすめなのは、朝や夕方の斜光を利用することです。車体に柔らかな影が生まれ、金属や曲線の美しさが際立ちます。また、太陽を背にして撮ると明るく鮮明な写真になり、逆光を活用するとシルエットが浮かび上がる印象的な雰囲気をつくることができます。逆光で撮る場合は、スマホの画面をタップして明るさを調整するだけで、車体のディテールを残しながら味わい深い一枚に仕上げられます。日中の強い日差しでは影が硬くなりやすいので、少し角度を変えて光をずらすと自然な見え方になります。ライトやメーター周りなど細部を撮るときも、光の反射位置を変えると奥行きが出て立体的に見えるため、小さな工夫で写真全体の雰囲気が高まります。
走行シーンをスマホで捉えるときの安全で確実なテクニック
走行中のバイクを撮影するのは難しいイメージがありますが、方法を工夫すればスマホでも臨場感のある一枚が狙えます。ただし、安全が第一なので、撮影者とライダーは必ず停車した状態で撮影ポイントを決め、無理のない距離感で行うことが大前提です。走行写真を撮る場合は、被写体が通過する位置を事前に決め、撮影者はその方向へ向けて構えておきます。スマホの連写機能を使えば、動きのある瞬間を捉えやすく、後から最も自然な一枚を選ぶことができます。背景に流れをつくりたい場合は、被写体を追いかけるように少しだけスマホを動かす流し撮りを意識するとスピード感のある写真になります。また、直射日光の下で画面が見えにくいときは、明るさ補正を少し下げて撮影するとディテールが潰れにくく、一層鮮明に写ります。走行シーン以外にも、休憩中の自然な姿や出発直前の一枚など、旅の空気感を残す写真は多くあります。旅の記録として写真を残す時間も、ツーリングの楽しさそのものだと感じられるでしょう。